一の坂川(山口市)の桜 雑感

 山口にUターンして、約20年近くになる。55年前に地元の大学を卒業し、大阪、東京で金融の仕事に就いた。大都会での仕事に未練はあったが、あることをきっかけに「田舎に帰ろう」と決断した。その選択は、今の自分(77歳)にとってよかったと思っている。それは、自分の心の奥底に、最後は自分の故郷で暮らしたいという思いが残っていたからであろう。

 この故郷での新しい生活に馴染むのにそんなに時間はかからなかった。まずは、自分の”ふるさと”であるとの思い、そして、”ふるさと”で出来る事、役立てる事は必ずあるはずとポジティブの思いで、ジャンルの違った人達との繋がりが出来始めたことも大きい。もちろん、私の実家(母親)や兄弟との物理的な距離も近くなり、若かりし頃の話題に花が咲いたことも見逃せない。

2023.3.31撮影
2023.3.31撮影

 ところで、私が U ターンして背負った大きな役割の一つは、大学同期会の結成と周年行事の開催である。その名を「獅子の会」(昭和44年卒)としたこと。また、周年行事は平成21年4月4日に卒業後40年周年、平成26年4月4日に45周年、令和元年4月4日に50周年と、3回(同月、同日)、地元で開催、その時の代表幹事としてお世話をしたことである。令和6 年には55 周年を迎えるが、福岡、広島、大阪、東京等に在住する同期の仲間達の健康も気になるところである。彼らへの毎年の年賀状には、この地元の風情を記して発信している。

 その中の一つが、「一の坂川の桜」である。毎年、同じアングルで撮っている。変わらない”ふるさと”の風景である。「嵐」が歌う ”ふるさと”の歌詞を思い出す。

 ≪なつかしい匂いの街にかえりたくなる・・・めぐりあいたい人がそこにいる・・・やさしさひろげてまっている・・・やまもうみの色もいちばんすなおになれる場所・・・きみのふるさと・・ぼくのふるさと・・・ここはふるさと≫

 野球部の春の合宿で一の坂川の桜の下をランニングしたこと。そして野球部のコンパをした「惣野旅館」が残っていたこと。 ぼくは、すべてが懐かしい。

 そうなのだ! ここが、きみの青春のふるさと、そして、ぼくの青春のふるさと。

※毎年撮影しているが、満開の時期が少しずつ早くなってきた気がする。

以上

2013.4.7撮影
2022.4.1撮影
2020.4.6撮影

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