PKKのすすめ – 傘寿を迎えて思うこと –

2026-3-18(AYSA西部部会会員 USI)

Y先生とPKK

 傘寿を迎えて、さてこれからどのように人生を送るべきかと自省する日々です。ここでは、PKKについて、考えたことを述べたいと思います。

 PPK(ピンピンコロリ)については、ずっと以前から医療(特に老人医療)の分野で医師の間で言われていたことです。歳を取っても元気で過ごし、いよいよ寿命がつきるときにはコロッとあの世に行きたいと言う願いを叶えるために、「日頃からピンピンと元気よく生きるためには、このような事に気をつけて健康に暮らして行きなさい」と医師は患者に諭し、それぞれの患者の状態に応じた具体的な方策を教えてきたと思います。最近もTVのコマーシャルでもPPKがキャッチコピーとして使われたりしています。

 もっとも、昔から「ポックリ寺」にお参りして、最後は家族に負担をかけずにあの世に逝きたいと言う庶民の願いがあったことが、老人医療の分野でPPKと言うキャッチコピーとして使われるようになったのだと思います。

 PPKよりPKKを目指そう

 私の友人で、医学部の老人医療が専門のY教授がいらっしゃいました。大学を停年退職後は神戸の北須磨病院の院長として活躍された方です。老人医療に携わってきたY先生の主張は、「PPKではなくPKKを目指すべきだ」と言うことでした。砕いて言うと、「ピンピンコロリではなく、ピンキラコロリを目指せ」と言うことです。老齢期になってピンピンで生きていくのは大切ですが、それにも増して「キラッと輝く生き方を目指せ」と言うのがY先生の主張でした。こころがキラッと輝き、人々のためにキラッと光る行為に繋がり、それが回り回って自分のためになる。正に「情けは人のためならず」です。

 AYSAの皆さんは、それぞれに人々と関わり合って、ご自分の輝きを広めていると思います。人それぞれなので、どのような煌めきなのかも千差万別だと思いますが、大切なことはキラッと輝こうとする思いを持続することです。皆さん、老齢期になっても輝きを失わず元気で「ピンキラコロリ」の人生を歩んでいきましょう!

M先生との母校訪問

神戸市長田区に作られた鉄人28号

 M先生は私の高校の3年後輩で、神戸大学の呑み会の折りに再会しました。当時、私は工学部長、彼は保健学研究科長でした。神戸大学の医学部で解剖学教室教授を務められ、後に保健学研究科長になられました。彼の行きつけの新長田駅近くの呑み屋で、気のあった仲間と良く呑みました。また、M先生は私が住んでいた須磨区北落合から須磨寺の方に抜ける多井畑厄神の近くに住んでいらっしゃいました。故郷に残してきた旧家の畑の世話に度々、家族だけでなく研究室OBの連中も連れて帰り、農作業が終わったら、楽しく呑んでいたようです。或ときM先生と私は、母校の観音寺第一高等学校に、在校生の激励に行こうと相談して、一日神戸から観音寺市に旅行しました。在学生に神戸大学を受験するように薦めた後、観音寺駅の近くで讃岐うどんを一杯食べただけで、神戸にトンボ帰りした記憶があります。

 M先生は、今年の正月2日に突然、お亡くなりになりました。昨年の年賀状ではお元気そうな様子でしたので、PPKの大往生だったのではないかと思っていますが、一方では70歳代後半の逝去ではこころ残りの事もあったのではないかと思います。私が神戸に残っていれば、呑む機会も増えたと思いますが、今は地下鉄新長田駅の近くの呑み屋で愉快に呑んだY先生の笑顔を思い出しつつ、献杯。

 80歳代は自由に

 私が居た神戸大学のモットーは「真摯・自由・共同」です。学生達に、機会がある度に、このことを伝えてきました。真摯に物事に向かい、自由に何者にも縛られず、孤立せずに人と共同(協働)して前進していくことが大切だと教えてきました。

 第一線を引退した後の70歳代も、このモットーを掲げて過ごしてきましたが、最近は「自由」の比率が高くなりつつあると感じています。これは身体的な衰えに伴い、残された時間を思うと、「自分の思うままに自由に生きたい」と願うようになっています。70歳代はボランティアに重きを置いて、利他のこころで過ごしてきましたが、傘寿を過ぎて、体力の衰えと共に80歳代をどう生きるかを真剣に考える毎日です。現在の身体の障害を考えると、私の土壇場は85歳~90歳頃に訪れると予想しています。これまでの「世界観と心の持ち方」については引き続き探求を深めていきたいと思っていますが、ボランティアは出来なくなっても仕方が無いと思います。

 AYSA西部部会においては、シニアの方々が自由に意見を述べ合って、身体的なオブリゲーションも少なく、大変有り難いと思っています。このような特色を生かして、シニアの方々の会員増強を皆様と共に進めていきましょう。

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