2026-2-18(AYSA西部部会会員 MYZ)
昨年から福岡開催で準備されていた大学の同期会(獅子の会福岡支部)に出席した。福岡の地を踏むのは何年振りだろうか?この年齢(80歳)になると福岡は近くて遠い。今回の福岡行のルートは、まず自宅(宇部市西岐波)から車で厚狭駅(約40分)へそこで新幹線「こだま」に乗車し博多駅(約1時間)へ、を利用した。自宅を出てから約1時間40分で福岡に到着した。私にとってこのルートは新しい発見でもある。通常は新山口駅から新幹線「のぞみ」で博多駅へと行くルートを利用するが、新山口駅周辺での駐車場確保に難点がある。以前、姫路駅への登り新幹線乗車で駐車場確保に失敗した経験があり、このルートには不安があったからである。
数年前には宇部線の床波駅から宇部駅経由で山陽本線の下関駅までの直通の列車に乗り、下関駅から小倉駅へ、そこで特急「ソニック」に乗り換え博多に割安ルートで行ったことがある。今は宇部線から山陽本線へ連結して下関への列車は走っていないようだ。何故だろうか?

今回の同期会にはアクティブシニアとして元気な9人が集まった。福岡市内に在住しているO君、N君、遠くは長崎の大村市からU君、大分の中津市からK君、熊本の南阿蘇からM君、北九州から幹事のH君とM君、下関市からO君、宇部市から私の参集である。
懇親会の場所は「福新楼」(明治43年創業)、料理は中華料理である。創業者は中国の福建省出身とのこと、日本人好みで中華料理特有の濃い味付けではなく私は美味しく頂くことが出来た。創業の歴史から見てこの地域に根差した料理店なのだろう。この日は丁度旧暦の春節に重なったこともあり来客は多かったようだ。

懇親会は一通り出席者の近況に加え、参加できなかた仲間たちの動向などで盛り上がった。この年齢になると今までに経験した病の事などが話の中心となるが、それでもここまで元気に暮らしているアクティブな話もありお互いに参考にしつつ刺激にもなった。現役中はどんな役職であったにせよ学生時代の気分で話せることが嬉しい。
ところで、約1時間余りの新幹線での車窓を眺めながら改めて私と福岡の繋がりを思い返してみた。まず思い出すのは随分昔にさかのぼるのが、私が大手金融機関の就職内定をうけ入行までの研修でその金融機関の福岡支店にいったことを思い出した。この時に初めて福岡を知ることになる。そこでは入行までの様々な課題図書が与えられたのだと思うが今は思い出せない。その後、私が本部の証券部という部署に転勤なり、福岡にある福岡支店の上場企業の取引先に何度か訪問を重ねた記憶がある。その都度、福岡では有名な料亭の「稚加栄」で昼食をとった。
更に仕事の関係では、私が宇部にUターンした後にあるきっかけで中小企業支援の一環で地元のベンチャー企業の株式公開をお手伝いすることになった。福岡証券取引所のQボードへの株式公開である。その上場審査を受けるためにその企業の若手と一緒に車で何回か往復したことがある。無事株式上場を終え、私の役割を果たすことが出来たのは幸運であった。このベンチャー企業(現在は中堅企業に成長)はその数年後に東京証券取引所に上場、全国規模へと事業拡大、更にオーナーの地元(宇部市)貢献も話題となっている。
往時は私もまだ60代前半で若く、Uターンで味わったカルチャーショックを癒す大都会福岡での賑わいに刺激を受けることが多かった。この気持ちは現役リタイアー後勤務していた金融機関のOB会(和光会)が福岡で開催されており、この参加にも繋がった。年2回の開催でOBの大先輩の方々と懇親を深め会話するのも楽しかった。
ところで、今まであまり考えたことはなかったが、福岡なのに新幹線の駅名は何故博多なのだろうか?インターネットで調べてみると中々面白いいきさつがあるようだ。福岡は双子の都市と言われているらしい。歴史的にはもともと博多という地名で、事態が急変したのは黒田藩がこの地を治めたことから黒田藩のゆかりの地「備前福岡」から福岡という地名が生まれたと。当時、この地を博多(商人の町)にするか福岡(武士の町)にするかプライドをかけた深い歴史ドラマがあったそうだ。議会投票の1票差でこの地を福岡派が勝利したとのこと。ただ、それでは歴史ある博多派に無念が残るとのことでJRの駅名を博多にしたのだと言われているらしい。いまでも福岡の歴史あるイベントは博多の冠が多く使われている。(博多港、博多駅、博多祇園山笠、博多どんたく、博多とおりもん等の土産品等・・・・・・・・・・)
地元の人達の話を詳しく聞いてみないと分からないが、商人の町が博多、行政の町が福岡として認識され、中州を流れる那珂川を境界として東側が商人の町、西側が武士(行政)の町として栄えてきているようだ。
現在福岡の人口は160万人を超えている。10年前から約10万人以上増えている。インバンドも多い。大きなキャリーバッグを引きずりながら外人観光客が溢れている。
この賑やかさには羨ましくもあるが、田舎生活にどっぷりつかった今の私にはここでの生活は難しい。時々の刺激で十分なような気がする。ふと!そう思った今回の福岡日帰りの旅だった。(完)
