秋の姫路へ2泊3日の旅日記

2023-11-9(AYSA西部部会会員 MYZ)

 姫路への旅は、思わぬハプニングから始まった。それは、出発が 11 月最初の連休(3 日~5 日)の中日(4 日の土曜日)だったからである。新幹線で新山口駅から姫路駅に停車する 11 時 21 分発の「さくら 548 号」に乗車する予定で、9 時 30 分に自宅を車で出発した。運転中に若干の不安を抱えながら新山口駅近くに来た。「まさか!まさか!まさか!」その不安が的中した。すべての有料駐車場が満車なのである。南口(新幹線側)の近辺を何度もアラウンドしたが、空きの駐車場が見つからない。「ない!ない!ない!」乗車予定の新幹線の発車時間は迫る。仕方なく「新山口グランドホテル」の駐車場に空きがあったので、駐車料金はともかくとして、そこに駐車し新山口駅へ。何とか予定の列車に乗ることが出来た。3日間の駐車であるから万単位の駐車料金が掛かると聞き少し落ち込んだが、仕方がない。これからは公共交通の利用を考えないと。

 ところで、同伴した妻が「新幹線に乗るのは4年振りだね!」と呟いた。確かにコロナ禍で遠隔地への夫婦の旅は自粛していた。姫路まで約1時間半の乗車であったが、久しぶりの新幹線乗車になんとなく心が「ウキウキ」する気分を味わった。

 12時50分に姫路駅に到着。娘夫婦が車で迎えに出てくれていたので、娘夫婦の自宅に荷をおろした。娘夫婦には女の子が2人いる。小学校6年生と2年生である。丁度、前日の3日(文化の日)に小学校で音楽祭があったという事で、そのビデオを見せてもらった。上の子は「リコーダー」、下の子は「木琴」を奏でていた。2人とも元気で育っているので安心した。その日の午後は、娘夫婦,孫娘たちと歓談しながらそこで過ごした。夜は、娘の自宅から歩いて5分ぐらいのところに「すし富」とい料理屋があり、そこで久しぶりに6人(日頃は夫婦2人)での賑やかな食事を楽しんだ。「近くにこのような料理屋があるとなにかと便利だな!」と思った。

 翌日は、姫路市内を散策することにした。姫路城(愛称、白鷺城)は、いつ見ても「壮観」である。今回は、「姫路城西御屋敷跡庭園 好古園」を散策した。この「好古園」は、姫路城を望む日本庭園で趣の異なる9つの庭園を楽しめる。「好古園のパンフレ ット」には、以下のように英語でも紹介されている。

姫路城

Japanese garden ”Koko-en” was constructed in 1992 at the exact site of Nishi-Oyashiki(Lord’s West Residence) with Himeji Castle, one of the world cultural heritages, as a background. The area of this garden is about 3.5 ha and it is composed of nine different gardens ,built on the archaeologically excavated site of samurai houses and roads. Using the gardening techniques in the Edo period(1600-1860) as a good model,”Koko-en” creates historical atmosphere with the magnificent view of Himeji Castle.
We hope you will have a good stroll and feel history in “Koko-en” with Himeji Castle.

 2時間ほどかけて庭園内を散策した。晩秋でありながら、今年は、まだ紅葉が始まったばかりであった。(写真を参照)

好古園 入口の紅葉
第4の庭:潮音斎 天守閣が見える

 11月の最高の季節の連休中なのだろうか、好古園でも多くの外国人が訪れていた。姫路城と同時に観光する場所になっているのだろう。日頃の英会話特訓を生かそうとチャンスを窺ったが、何故か躊躇してしまった。これだけが心残りだ。

 姫路は兵庫県内では第2の大都市で、人口は50万を超えている。それでも小学生の人数は減少していると聞くと、どの地域でも同じような課題を抱えているのだろうか?しかしその一方で、姫路城のイベントは、四季の季節感をとらえて常時開催されており、内外の多くの観光客を呼び込んでいる。特に、今年はコロナ禍明けということで、姫路だけでなく日本の観光地はインバンドの効果を享受しているような気がする。逆に「オーバーツアー」として、様々な課題も生じているようである。

 その夜は娘の自宅で、娘自慢の唐揚げをみんなで食した。やはり、6人揃ってみんなで賑やかに食事をするのは楽しい。私たち夫婦にとって年に数回はこのようなイベントを楽しむのも刺激があっていいのではないかと思うが、孫達との付き合いもあまり長く続くと若干疲れも感じる。2~3日が程よいのだろう。

第3の庭:渡り廊下からの滝の流れ

 最終日は、姫路駅発10時50分の「さくら551号」新山口駅12時22分着に乗車して帰宅した。この新幹線には月曜日にも関わらず自由席は、外国人観光客でほぼ満席に近い状態だった。車内を歩きながらなんとか2つの空席を見つけて座ることが出来た。この列車は鹿児島行きである。彼らはこれからどこに旅をするのだろうか?広島、福岡、熊本、鹿児島、それともどこかで乗り換えて?想像するだけで面白い。驚いたのは隣の席に座られていた同年配のご婦人と話していたら、私の兄が住んでいる千葉県習志野市から朝5時起きで、実家がある新下関へ、それから法事で佐世保へとのこと。ちょっとした会話でも新しい発見がある。今回の旅は、スタートのハプニングは余計であったが、心地よい疲れを感じる。今の年齢(77歳)ではこの程度の旅が適度ではないかと思った。(完)

秋の姫路へ2泊3日の旅日記」への4件のフィードバック

  1. knk 返信

    知らないうちにコメントが増えていました。
    皆さんさすがですね。私はまだインプット学習のみなので、中々自分からの発話は苦手ですね。
    間違っていても良いのであれば、デタラメ英語は出せるかも知れませんが。

    所で、「コメント」は、投稿した時は相手にメールが届く様になっている筈ですが、他の確認の方法としては、サイドバー(パソコンなら右側、スマホなら下に)に最近のリストがあります。

    また管理画面に入れば、全部のコメントが確認できます。

  2. myz 投稿者返信

    Mr. MRN
    Thank for your concern. Unfortunately , there was no generous offer of hotel . Parking fee is 100Yen for 2 hours and 100Yen for every 30 minutes. I leave it to your imagination.
    But it’s no problem . I want to move in the right direction despite many failures.

    山口県の新幹線の玄関口の駐車場環境がこのような状態では、今後思いやられますね。立体駐車場でも作れないのですかね。北口側は市街地開発で随分改善されているのでですが?
    MRNさんは、姫路にもよく行かれているとか。山口は山口のよさがあるのでしょうが、あのような華やかさとか賑やかさとかを見ると少し憧れを感じてしまいますね。でも、今の私の年齢では、宇部のような落ち着いた街の方が住みやすいのでしょう。(住みやすさ日本一になったことも) MYZ

  3. MRN 返信

    MYZさん、毎月感性豊かな随想の投稿ありがとうございます。以下コメントしますね。今回も amazing! です。さぞかし娘さんご家族心和むひと時を過ごされたことでしょう。私も嘗て何回か姫路城に行ったことがありますので書かれている情景は目に浮かびます。まぎれもなく日本一の名城ですよね。ところで冒頭の「大慌てで駐車された結果がどうなったのか」が気を持たせるところです。やっぱり払った3万円。それとも?・・・・
     My curiosity makes me ask about its result. I hope the hotel’s generous proposal, but actually・・・?

  4. knk 返信

    今年始めた英和辞書を使わない英語多読の成果か、この程度の英語なら何とかととどこおりなくわかる様になりました。(知らない単語も勘で何となく分かると言う限りにおいて。精読でないので(笑))

    ただ最近、小説を読んでみた所、思いの外の難しさに遭遇しました。

    聞いてはいたものの、ノンフィクションの文章とは全くの別物と思えるほど難解です。あと省略しまくりの会話体の英文も存在します。

    英語の難しさ、奥の深さに改めて思いを改めている所です。

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