「世相話題での事業者の企業意欲に関する雑感」2

4)貧富の格差の問題から生じる「磁着額縁」の事業化推進

N社は、独創的立体額縁、新規アクリル樹脂での装飾品立てなどを自社独自の製作技術と販売手法を基盤にして進められている。最近の野球、サッカーなどのスポーツの隆盛により有名選手の記念品の収集は旺盛におこなわれており、特にオリンピック等のスポーツ大イベントなどで、身近に応援選手の記念品の収集が容易に可能になっており、オリンピック、野球、サッカーでの有名選手のユニフォーム、用具などを収納できる額縁、或いは記念品収納具に需要の期待が旺盛になっている。特に野球、サッカー、ラグビーなどスポーツの中で超有名選手であるイチロ、大谷選手などに関するサイン入りのユニフォーム、ボール、バット、グローブなど用具はオークションで高額で売買されて、取得者が大型の絢爛な額縁に収めて、鑑賞・展示されており、その価格は数十万円から数千万円の価値になっている。一方親近者の子弟が野球、サッカーなどのスポーツの選手であった場合には、記念品としてユニフォーム、用具を適切な価格の額縁に収納して記念碑として収納展示する場合が多い。このような時には家庭的に裕福でない場合には大型で記念に残るような額縁の入手は困難をきたす。しかし一般的な額縁においては、選手の種々の用具、ユニフォームを整然と一堂に皺なしに飾ることができて、しかも適切な価格の額縁も存在している。大型立体額縁などで選手の記念品を多く整然と配列でき、しかも自由に交換できるものがバイヤーとして望まれている。N社では独創的額縁で、用具として選手が身に着けたサイン入りの衣服類を記念品として型枠的なマグネットを使用して、大型、分厚ユニフォームなどの衣類を簡単に皺なしに飾ることによって記念的豪華な額縁に収納することが可能になっており、しかも簡単に模様替えもでき、幅広く対処物の展示で鑑賞できる商品に仕上がっている。 

一般にこのような有名選手のユニフォーム、用具の額縁への収納したものは高値で取引がなされており、一つの高額取引商品となしており、簡単には一般人の手が出しにくい商品であり、富裕層の買い物として扱われいる。この傾向が一層過激になって、富裕層の取引材料となっている感がする。しかし商品の一つとしては富裕層を狙った商品開発を進めることが一つの事業推進になることでもあり、商品において貧富の差を示した商品にもなっていることを示唆されている。 

5)デジタル化推進における「スマホ付きデジタル仏壇」の事業化

R社は、桐材を主体とした家具製作において、大川市の木工匠の称号を所持されて事業を運営されている。特殊羊毛材とで複合機能を持つ調湿断熱部材を使用した桐寝具と、古い大型桐箪笥家具を補修・更生するビジネスを展開する新規手法と、及び桐材の調湿断熱部材での小型組み立てた部屋様式の組立構造体と、焼桐材と組子を調和させた家具など種々の桐家具商品を手掛けて高級商品化志向で製作・生産するとともに、創作技術に対して積極的に知財を取得して、特殊手法で販売活動を行っている。一方家具の将来性を見越して、家具製品に何か機能を加えた商品に模索する中で、家具機能のソフト・デジタル化であるAI、IoT技術を導入する桐家具製品の事業を展開させる斬新な事業戦略を提案して、「革命前夜」(商標)名称で目標課題を掲げて新製品の創作と権利化も進められている。まずスマートフォンなどの特定タブレット端末を入れたデジタル化仏壇と、IoT機能を活用した桐材個室部屋である個人部屋構造体とを手始め商品として試作されている。最初商品としてソフト関係を活用したスマートフォン付き仏壇を提案して、その仏壇の機能と、性能特性を呈示して、展示会の出展により市場性を見極められている。

仏教関係のソフトを利用した桐仏壇では、クライアントのタブレット端末画面を仏壇内に設置して、そのタブレット端末内での御経と遺影及び供養物の画像でお参りして、仮想的に実際の仏壇へのお参り、又は実際の納骨堂の祭壇へのお参りを行なったようにして、仏壇内タブレットの前でそれらの仏式行事を行うものである。また仏壇の周辺に設置した情報送受端末を関係者に操作するとインターネットを通じて関係家族に励ましや、故人の法事行事のための発信・受信を行い、自宅内の仏壇にお参りしたようになって先祖の霊を祭ることもでき、また親しい故人を弔らえて、お参りをすることもできる。

とくに最近の社会・住宅事情から大都会などの住宅環境で優れない家屋においては、お坊さんにお参りしていただいて、大勢の参列者の基で、盛大なお別れ、供養を行わずに、狭い住宅での仏壇へのお参りに基づく独自にお参りになる種々の仏式サービスを提供するようにして、故人の遺影を伴い、お寺さんへの参拝の代わりに自宅内の仏壇へお参りを済ませるお参りサービス提供方法になっており、遺骨を収納する納骨部に併せて仏壇部を設け、記録媒体に予め記録した故人の映像、音声なども提供できるタブレット付仏壇での行事にしている。

家具本体にAI,あるいはIoTを含めてデジタル技術を取り入れることは、簡単な事ではなく、ユーザーの意見を聞きながら、何が欲しいか、何を目的・目標にしてデジタル技術を付加するかに係っている。デジタル化の専門家の意見と協力がなくしては達成できないものであり、従来のように木工技術の匠の単独な技術のみでは有効なAI家具を完成させることは難しく、ソフト関係を含む異業種の協力と若者の斬新なアイデアを持つ方とを合わせた上で、さらに将来をも見越した情報を追加して行くことが最善の要件になるものと信じている。

上記のデジタル仏壇を基に、故人と関係とする顧客が故人を偲び仏行のお勤めするに当り、複数のお参りメニューを有するお参りアプリを記憶した記憶部と情報処理部を備えたカスタマーのスマートフォン、タブレット端末と、この事業を推進する事業が管理している外部記憶装置と、情報処理装置とを、ネットワークを介して通信可能な技法と手法において仏壇とお参りするカスタマーにお参りサービスを提供するお参りサービス提供情報を集積しているビッグテータを如何に蓄積できるかにもかかっている。例えば前記外部記憶装置に先に記憶させているお望みの御経と関係寺院の住職のお話の音声データを再生させることと、故人を中心とした系譜、および故人を偲ぶために撮影した記念的映像データ及び前記故人の肉声の音声データを再生させることと、前記納骨堂、又は墓石を撮影している納骨堂・墓石の祭壇周辺の風景を表示するリアル的風景の画像データを再生させることである。前述のようにカスタマーの要望に沿ったお参り情報サービス提供をタブレット、スマートフォンに適宜に表示できる故人を偲び仏行のお勤めできる仏壇に仕上げており、このようにタブレット、スマートフォンを活用したデジタル化仏壇でのIoT機能を持つ家具を上市して、家具業界に一風をもたらすように進められている。しかしデジタル化がすべての家具に浸透することを期待しているが、現状では目的、機能の点からは疑問を生じている。

6)地方創生の一環として「五感を漂う日田ハイボール」の普及 

大分県の西部に位置する日田市は、山に囲まれて盆地になっており、毎年最高気温を更新し、気候的には厳しい地域であるが、天然の木材と地下水の清水が存在しており、また天領地であって、特殊な風習もあって多くの観光客が訪れている。産業としては下駄、蒲鉾板などの木材製品、水として清水飲料水、および焼酎、ビールなど酒類の製造が盛んにおこなわれている。その中でA社は、日田市内の観光地(豆田町・咸宜園)の一角を担う好適な立地条件である位置に存在しており、昼間はカフェ営業、夜間は夜カフェの形態で営業しているが、日田の街の活性化として日田の特産として何か生み出さそうとして、日田の特産の焼酎であるクンチョウ酒造㈱焼酎「薫露(くんろ)」と清水の㈱OTOGINOの炭酸水「KUOS(クオス)」による炭酸水割りとして日田杉産を扱っているF社の木製コップを使用した合作である杉の特有な香りを漂わせるハイボールである「五感を漂う日田ハイボール」の飲料と贈答品として立ち上げている。特に日田市役所と日田商工会議所が協賛する日田特産の商品として産声をあげており、とりあえず日田地域付近から全国の展開に持っていきたい意向であり、地方創生の証の物産に仕上げるつもりである。 日田のハイボールに関する一層の普及と併せて、日田以外の地域からの模倣品の防止のために日田特有のハイボール商品の権利の取得を済まされている。この商品名称に関して、日田の名産群の特性と香りから日田ハイボールの特質になるように「五感ただよう日田ハイボール」の名称にしている。特に高炭酸含有のアルコール含有によるアルコール感を抑制するとともに、アルコール飲料の本来の香味を保持し、味覚、キレ、後口の良い高アルコール飲料で、木質の薄板から木質感と自然香味を得られた木製杉カップにて飲食できるようになって、日田特有の香りを持つアルコール飲料と日田杉の木質感と自然香味を呈した味、及び香り、及び触感を味わえる高アルコール炭酸飲料であり、ハイボール愛好者からは高い評価を受けている。これらの事は地方紙にも載って、普及も広げてきている。 この高アルコール炭酸飲料は、樹脂製容器に充填された炭酸ガスを高濃度に含む天然炭酸水と、ガラス製に充填した麦焼酎をウイスキー熟成用木樽で長期熟成したもので、ウイスキー様の香りを漂う飲料になり、汎用性を高めるために手頃に入手が可能である、木質の薄板から得られた木製杉コップ(タンプラー)によって飲食することで今までにない香りと風味の日田特産のハイボールとなり、高炭酸含有のアルコール含有によるアルコール感を抑制するとともに、アルコール飲料の本来の香味を保持し、味覚、キレ、後口の良い高アルコール飲料で、木質の薄板から木質感と自然香味を得られたタンプラー木製カップにて飲食できるようになっている。さらにこの木質薄板製コップと高濃度炭酸水と麦焼酎をセットにした箱、袋包装された商品にして、全国的に販売を進めている。 これらの飲料とセット商品は商品として権利化されて、日田の特有な焼酎、炭酸水、杉コップの三点セット商品で知財化し、詳細に商品の形態、数量、及び包装形態について工夫をもたらせ、日田名産のハイボールの商品として誕生したのである。一方日田ハイボールの名称として「五感ただよう日田ハイボール」の名称に関しては、商標権も取得されて事業の促進を行うようになされている。 

A社では、紙製コップのタンプラーで低温、高温を保持させることができる紙製コップ用薄板巻き材を創作されており、この製品は紙コップの周りに環境的に問題ない杉木の薄板を巻くものであり、飲用紙製コップ外側と内側との壁に杉木材の特性を持たせた杉薄板巻き、コップとして杉の木目、節などでデザイン的疑木製複合コップに広く普及している容器になっている。 

紙製コップに薄板巻き材を使用して、環境に問題ない木を外部面として杉木材の香りと表面の特性を持つ飲用紙製コップ用薄板巻き材コップになって、複合木製コップでは、冷たい掻き氷のカップ、ホットなコーヒーカップにおける保温材として、冷たくなく、熱くもなく取り扱いよく、さらに無塗装の杉木薄板を紙コップの周りを巻き、或いは内部の杉木材によっても木質の匂い効果も見いだされることも期待できて、日田に観光にお見えになる方々に日田の印象を高めて、日田の地域創生のきっかけを作るものであり、非常に有望な商品となっている。 

特に日田ハイボールの特徴となる木製コップの製造元においては、薄板のみの加工技術を基にした高級性木製のコップ類を完成させており、価格的に期待できる紙製コップに薄板巻いた複合コップは、広く応用が期待できる飲料具の製品なることも可能である。それらを製作する事業を完成させるために、その木製製品とその技術に関して、日田の杉、ヒノキの木材の重要を高めるために地方創生で大きく役立たせていると思われる。 

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