本「日本語が消滅する」を見て考えた。

2023-7-8

早期英語教育で、相対的に日本語能力が下がる。

読売新聞広告より 2023-7-8

「日本語が消滅する」(山口仲美 著)という本の広告を見て考えた。

ネット時代になり、現在の日本人の英語力の貧弱さが認識されるにつれ、子供に英語教育を行おうとする動きが、国を挙げて進行中だ。

本はまだ読んではいないが(笑)、この一点だけでも、日本語消滅の可能性があると感じた。

つまり小さな子供時代から英語漬けにする事で、子供の頭の中では、相対的に日本語能力が下がる。代を重ねると更にその傾向が強まる。そんな日本人ばかりになると、高い確率で日本語自体が衰退する事は容易に想像可能だ。(英語の影響を受けた日本語になって行くだろうが)

少なくとも、子供に英語を教えている時点で、同時にそれ以上に日本語教育を行っている事が必要だ。

中学校からの英語教育で良い?

そうなると今まで通りに、中学校からの英語教育で良いのではないか?

ただ、教え方、学び方に問題がある!

学ぶ上での「完璧主義」をやめよう‼︎  「正しい英語」という視点もまずは捨てよう。(より良い英語表現という事はあるかもしれないが。)

私は今、英語多読を(余り几帳面ではなく)続けている。それでもこの70歳代にして、少しずつ英語力が付いてきた感じがする。

子供達を英語環境に放り込めば良いだけだ。文法も辞書も要らない。わからない時のモヤモヤした感じこそ大事だと思う。脳の中がネットワークを作ろうと活性化しているのだと思う。

考えても見てほしい。

我々が日本語を使う時、文法を意識した事は何回あるだろうか?

文法はあくまで言語存在の後から整理したもので有り、外国人が言語習得の道具として使う事は、自然ではないと思う。英語ネイティブの人もそうだろう。

精読をやめ音読で、楽しい英語多読

私もこの歳になって、新聞の日本語程度はほぼ分かる様になった。歳を取れば誰でも日本語力が増すが、この日本語感覚の状態で英語多読を行う事の何と楽しい事か!

(これはやりようによっては、中学校からの英語学習を肯定する事になるか?)

英語多読、皆さんにも是非お薦めします。易しい本からただ読んでいけば良いのですから。

(KNK記す)

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