近くの大学病院にて不整脈の手術を受けた。不整脈は悪くなると生活の質には影響するし、下手をすると重篤な脳梗塞を起こしやすいとも聞いている。健康情報は究極の個人情報とも言われるので注意して書こうとは思う。
超高齢化
入院、手術を受けてみて改めて最近の大病院のシステマティックな構造や営みに驚愕している。
この病院も超高齢化の到来を予測してか更なる増床中のようだ。手術室や病棟など未来的な様相を感じさせつつある。(しかし我々戦後ベビーブーマーが大量死の後には過剰施設となるのだろう。)医師や看護スタッフなどその働きもまたシステマティックである。日本はデジタル化はまだまだと言われているが、数年前と比べてノートパソコンの使用も増えたようだ。
新鮮な体験
手術時間が来たので、いよいよストレッチャーで手術室に運ばれる。入ると、そんなに良く見てはいないが未来の工場のような雰囲気で、あっという間に手術台に乗せられ、周りから10人程度のスタッフがさっと取り囲み、粘着シールのようなものを体のあちこちにペタペタ貼られ、身動き取れずもはやミイラ状態。
この状態で予期不安など起こしていては益々苦しくなるので、全てお任せの気持ちで力を抜いて臨むのが一番である。そのうちマスクをつけられ、あっという間に意識がなくなっていたようで、呼ぶ声に目を覚ますと既に手術は完了していた。何か気持ちよく目の前の状況はゲーム画面ではないかと感じたのだ。私はそれ程ゲームはやらないが、現実とは感じられなかった。以前若い女性タレントが同じような事を言っていたのを思い出した。その間恐らく脳が一切機能停止していたからそう感じたのかも知れない。しばらくその感じが続いた。
痛みのない手術で助かったが、病室に帰ってからが大変で、1日程度全く体が動かせない状態だった。夜もそのまま眠ったが、私は緊張感で殆ど眠れなかった。これがやはり一番つらい記憶である。
スタッフ
身近に接してくれる若い看護スタッフには頭が下がる。感じも良く敬語も良くできている。恐らくは当番は徹夜態勢だろう。分刻みで確認に訪れる。応対は満点を挙げたい。元看護師をしていたという60代の女性の話では、未だに睡眠薬は手放せないそうだ。勿論表には現れない医師スタッフの皆さんも影で病状を管理して下さっている。清掃、受付、食事スタッフの皆さんも同じである。
システム
大学病院は次々と訪れる新しい患者に対応して行かなくてはならない。極めて重症患者も扱う必要がある。人と施設、機械、技術そして知識の統合された一つのコンピューターの様な「システム」であると感じた。
総じて、この大学病院には高い点数をあげたい。勿論細かく見れば問題もあるのかも知れないが、私の目には見つからなかった。医院の全てのスタッフに感謝!
(KNK投稿)
KNKさんへ:
不整脈の手術を受けられたのですね。無事帰還されてよかったです。先ずはおめでとうございます。命にかかわる大手術にも拘らず実に冷静に周りを観察されているのには感心しました。病院の Hard, Soft 両面にわたる近代化の様子、スタッフの皆さんの顧客(患者)の不安に配慮した対応・・・・が如何に素晴らしかったかが伝わってきます。
私は幸か不幸かいまだ嘗て、入院をして手術を受けた経験がありませんので、このような体験談は大いに参考になります。有難うございました。麻酔が効いている間の世界はゲームの画面のようだったとのこと・・・そんなものなんですか。
蛇足ですが、麻酔薬は注射ではなく、鼻から入れる吸入型の揮発性液体のようですので、有機フッ素系のエーテルかと思います。もしかしたらセボフレンかも。(セ硝子社製の)
ありがとうございます。
余り詳しくは書いていませんが、それ程危険性はない手術だと思います。
カテーテルを足の大動脈から入れて、心臓の異常な電気信号を出している所を焼くと言うものです。
また麻酔は後で調べてみると、全身麻酔の様です。ですからその間は全く意識はなく、時間が無です。ゲームの中な様な感じとは目覚めた直後の感じです。
ネットによると、意識がなくなった後、気管に管を入れたり、点滴をしたり、色々操作をされているみたいです。あくまで直接聞いた事ではありません。全身麻酔でないと記憶していました。
ただしこれで完全に治ったかと言うとまだ分かりません。何回か同じ手術するケースもある様です。
KNKさんへ 無事手術が終了してよかったですね。この後、何事もなく回復されますよう。術後の後遺症や再発などがないのが何よりです。私は2018年~2019年の1年間で全身麻酔の手術を5回経験して、全く踏んだり蹴ったりの1年間でした。癌は再発の恐れがあるため、発病以来5年を経過していますが、なかなか寛解の宣言はいただけません。皆さんも、明日はどうなるか分からない年齢層なので、今日一日の健康と幸せを感謝しつつ生きて行きましょう。 (USIより)
ありがとうございます。
ガンで亡くなられたある先輩AYSA会員さんは好きな趣味に没頭していらっしゃいました。亡くなる直前まで、まだ珍しかったドローンを入手するほど興味をもっておられたようです。
ピンピンコロリ、そういう生き方も憧れます。
KNKさんへ
最新の医療現場を生で体験し、その医療技術の進歩とそのシステムについて語る。USIさんの投稿にありましたように「キーワードはDX」と、あらゆる分野でのその取組が急速に進んでいるのでしょうね。私が脳の「動脈溜」のクリップ手術を受けたのが、11年前の今の時期でした。私の場合は、脳ドッグによる、早期発見、早期治療でしたからそんなに心配はしていなかったのですが、でも、手術となれば誰でも不安はありますよね。朝8時ごろから、その準備に入り、ストレッチャーで手術室に運ばれ、KNKさんと同じようにあっという間に意識がなくなり手術が始まったのでしょう。目が覚めたのは、午後の4時ごろで、「MYZさん」との呼びかけで目が覚めました。特に、脳の手術でしたので時間が掛かったのでしょう。その後は、そんな痛みもなく2週間の入院で退院しました。でも、それから11年経過、「脳の動脈溜」手術も随分進歩しているのでしょうね。
このような年齢(77歳)になり、これからどのような医療にお世話になるかわかりませんが、日々体のケアには十分留意しながら過ごしていきたいものです。(MYZ)
私の場合、術後の痛みがなかったので冷静に周りを観察する事ができました。
できればこのような大手術のお世話にはならないでおきたいものです。正しい健康知識も常に入手し、必要な時には速やかに病院へという事でしょうか。
また最初から独身のものは良いですが、高齢になると突然伴侶に旅立たれ、一気に衰弱してしまう人も多いとの事。そうならない為にも、このAYSA会員同士のような良好な人間関係の保持も大事なことなのでしょう。